親知らずと知覚鈍麻

こんにちは。ただこし歯科クリニックの三島です。

今日は親知らずと知覚鈍麻についてお話ししたいと思います。

知覚鈍麻とは、字の如く知覚が麻痺することです。それが親知らずと何の関係があるのかと思われる方もいらっしゃるでしょう。親知らずがスペース不足で横を向いたり、生えてこなかったりすることがあることはお話ししたと思います。下の顎の骨の中には、下唇やお口の周りの知覚を司る神経が走っています。その神経は骨の中央あたりにあるため、通常簡単に損傷することはありません。しかし、そのように埋まっている親知らずの根っこの先が、その神経に近接している場合があります。そのような状態にある親知らずを無理に抜いてしまうと、神経を損傷して、司っている下唇やお口の周りの知覚に麻痺が起こってしまう場合があります。確率的には、根っこの先が神経に近接していると判断された方のうちでも3~5%程度なので、そこまで高いものではありませんが、一度麻痺が起こってしまうと治癒に時間がかかる上、完全に元に戻らないこともあるため、親知らずの抜歯には細心の注意が必要なのです。

当院ではCTを撮影し、麻痺のリスクの高い方は口腔外科へ紹介しております。

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