歯周病が進行すると、歯周病菌が歯周組織だけでなく、歯肉の毛細血管から血液中に入り込み、全身に進出する可能性があるからです。
そうして血液に入った歯周病菌が血管を傷付け、動脈硬化や心疾患、糖尿病、肺炎、胃潰瘍などその他様々な疾患に繋がっていきます。
歯周病は、ほとんどの方は心掛け次第で防ぐ事が出来、歯周病になってしまったとしても根気強くケアと治療をしていけば治癒させる事も出来ます。
そういった意味で、歯周病は生活習慣病の一つとも言え、誤った生活習慣の積み重ねによって生じる病気です。
その為、歯周病を予防・治癒させる為には、生活習慣の改善と体質の管理が必要です。
それでは、歯周病になってしまう人と歯周病にならない人では何が違うのでしょう?
一言で言えば、それは「免疫力」の違いです。
歯周病は全く進行しない静止期間と、急速に悪化する期間を繰り返し進行していきます。
進行しない静止期間は免疫力がよく働き、菌の活動性が低い時で、悪化する時は免疫力が低下した時です。
つまり、免疫力を一定に保つ事が出来れば、歯周病の進行は抑える事が出来ます。
免疫力を保持する生活や歯磨きなどのデンタルケアによって静止期間をなるべく長くし、免疫力が落ちる悪化期間を呼び込まない事が大切です。
免疫力について考える時、健全な血液なくして語る事は出来ません。
コレステロールや糖分でドロドロになった血液や、老廃物が十分にろ過されずに汚れた血液では、免疫力を高く保つ事は出来ません。
又、血液を全身に送る為の血管がしっかりしている事も大切です。
このようにお口の状態と全身の健康状態は密接に繋がっているので、普段の生活から歯周病の予防・改善を目指して頂けたらと思います!