粘液のう胞ってなあに

こんにちは、ただこし歯科クリニックの三島です。今回は、粘液のう胞についてお話ししたいと思います。

粘液のう胞とは、粘液が溜まった袋状の出来物のことで、お口に関係する場所では主に下唇にできやすい病気です。粘液とは言っても、下唇にできるものは大半が唾液(つば)が溜まったのもです。お口の中には、唾液を作る唾液腺という組織があり、その唾液をお口の中に出す管と開口部があります。下唇にも、目には見えませんが唾液腺と開口部がたくさんありますが、唇を咬んだりして開口部が潰れてしまうと、唾液は作られるのに出口が塞がるため、ぷくっと水風船のように膨らんできます。これが粘液のう胞と呼ばれる病気の原理です。一度できてしまうと、膨れるのと潰れるのを繰り返すことが多いですので、原因となっている唾液腺を外科的に取り除くことが第一選択になります。しかし、外科的な治療では当然傷ができますので、その処置によって再度別の唾液腺の開口部が塞がってしまい、再発する可能性もわずかながらあります。

粘液のう胞はそれ自体は危険な病気ではありませんが、自然治癒する確率はあまり高くありません。何か気になる出来物がお口に出来た場合は、一度ご相談くださいね。

2024年11月
< 1月  
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
ページの先頭へ戻る